2025.04.21
事例紹介
未利用の夜間の熊本城を活用した高付加価値コンテンツの造成
- 着地型観光コンテンツ造成

熊本城の夜に、新たな観光価値を見出す挑戦
株式会社くまもとDMCが取り組む「つくる」事業では、地域に眠る資源に光を当て、観光コンテンツとしての価値を再構築しています。今回は、熊本地震からの復旧が続く熊本城を舞台に、文化財の復興過程そのものを観光資源と捉える新たなツーリズム「re-Construction Tourism」を提案しました。
昼間は立ち入りが制限されている熊本城内の一部を、夜間に特別開放。復旧作業が進む中でしか味わえない、今だけの風景や人との出会いを活かした、高付加価値の観光体験を造成しました。
石工に出会う、“いまだけ”のリアルな体験
このプログラムでは、熊本城の石垣修復に関わる石工や職人たちの仕事に焦点を当て、参加者が彼らの技術や想いに触れる機会を創出。通常は見ることのできない工事現場の裏側や、職人たちの声をリアルに体感することで、「復興」という営みの重みと意義を、五感で味わえる内容となっています。
こうした“復旧途中の今だからこそできる”体験は、地域との深いつながりを感じられる着地型観光として、高く評価されています。
高付加価値コンテンツとしてのブランド化
この取り組みは、単なる見学ツアーにとどまらず、「熊本城の今と未来」を知ることで得られる深い感動と気づきを提供する、上質な観光体験へと昇華されています。夜間の特別な空間演出や、地元の食と組み合わせた体験設計により、国内外のハイエンド層にも訴求する高付加価値商品のブランディングを推進しています。
地域とともに、未来へつなぐ観光のかたち
文化財の再生を「見る」から「共に感じる」へ。くまもとDMCは、地域の方々とともに、本質的な価値を観光体験として編み直し、新たな魅力として世界へ伝えていきます。これからも熊本の土地に根ざした資源と可能性を丁寧に掘り起こし、持続的な地域還元につなげる観光を「つくる」事業として展開してまいります。
▼熊本城石垣修復ガイドツアー


▼熊本城ボードウォーク復興ダイニング


▼細川家19代当主による細川文化再現ツアー

